手掌多汗症
掲載日:2009.10.16
手掌に汗をかく、足裏に汗をかく、脇の下にびっしょり汗。
掌にびっしょり汗をかく、人と手をつなぐことが出来ない、ペンを持つても
ペンがすべる、友達からぬるぬるしてて気持ち悪いといわれた・・・
脇もびっしょり汗をかいている、足裏も汗でソックスがいつもびしょぬれ。
「手掌多汗症」なんです。
★発汗には
- 体温を調節するために発汗する「温熱性発汗」
これは生活するうえで必要な作用です。
手の甲は温熱性発汗です。 - 精神的緊張や興奮などで発汗する「精神性発汗」があります。
「手掌」と「足裏」の発汗はこの精神性発汗なんです。
★手に汗にぎるという経験は誰でもあります。
すごく緊張する場面に出くわした時「手に汗にぎる」と言う状態になります。スポーツでここ一番という時、手の汗をズボンで拭きながら望むものです。人間は緊張すると自律神経の中の交感神経がグッとUPして、顔などやや紅潮、心臓はドキドキ、血圧やや上がり気味、そして手掌、足裏は発汗するのです。しかし手の甲は乾いているでしょう。手の甲は「温熱性発汗」、手掌や足裏は「精神性発汗」なんですね。
★手掌、足裏の発汗は本来は自分を守る作用なんです。
さぁ、これから綱引きという場合本能的に掌に「つば」をぺっ、ぺっとかけて勝負に望む風景を良く目にしますよね。手に湿り気を持たせて綱をきちんと引くためです。つまり手に汗をかかせるというそのものは 何か緊急事態が生じた時 何かつかまっても滑らずに上手く逃げることが出来るよう手に汗をかかせ、また走ってすべらないように足裏に汗をかかせるのですね。
★ところが「手掌多汗症」は精神性発汗が過剰になったんです。
手掌、足裏に汗をかく人はいつも交感神経が過敏な方なんです。どちらかというと正直で真面目で人間的にはとても心の優しいタイプの方が多いです。何事にもきっちり取り組もうという気持ちからいつも緊張していて、交感神経がとてもUPになり異常な汗となります。そのことがまたとても気になりいつもいつも「手に汗握る」状態なんです。いつも緊張していることは身体にとってはマイナスです。
対策
1)夜寝る前に汗を止めたい部位に20%塩化アルミニウム液を塗布し、朝起きたら洗い流します。数日間繰り返すことで効果かが表れます。塩化アルミニュウム液の「オドレミン」は手軽に使えて良く売れてます。
*オドレミン 25ml 1050円
無臭透明液なので安心。男性女性問わず大人気。
軽い粘着度があるのでつけやすいです。
手掌の汗、足裏の汗、脇の汗、そして足臭 脇臭(わきが)に。
2)漢方薬の力試してみませんか!!多汗症の体質改善お勧めします。!!
手掌多汗症は交感神経過敏に反応して起こります。漢方薬で自律神経のバランスを整え体質改善する方法があります。「緊張しないように」、とか「平静を保て」なんていわれても、あがり症や緊張症の性格はその性格をそう簡単に直せません。
ところが中医学の考え方は「気血水」を整えて「腎」を強くしいろいろの緊張に耐えうる体質を作るという考え方です。身体が調和すると心身ともに自信が出てきます。そうなると自律神経も安定し緊張に上手く乗り越える力がわき、「精神性発汗」がしなくなるのです。
3)西洋医学の治療として
*胸腔鏡下交感神経切除術で、腕、顔、上胸部にいく交感神経をすべて電気メスで遮断します。
*坑コリン薬の内服。
汗腺神経の伝達物質であるコリンの作用を抑えることで発汗を止めます。
4)水分の取りすぎに注意しましょう。
睡眠はきちんととって自律神経のバランスが不安定にならないように。靴下や下着など速乾性のを利用するのもいいでしょう。