不妊・皮膚病を漢方の力で解決!クスリのミネサキ(鹿児島県)

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赤ら顔

外出できないほどの赤い顔 ---- ステロイド潮紅

掲載日:2010.03.26

A子さん(52歳女性)
目の周りと頬が真っ赤になってご相談

1ヶ月半前に目の周りが真っ赤にただれてしまったので皮膚科を受診。皮膚科の診断は「目薬かぶれ」とのこと。
A子さんは春が近づいてくると、花粉症による涙目と目のかゆみで目薬を常用していました。
今年5月に娘さんの結婚式を控え、早く治したい思いでいつもより目薬を使う回数が増え、1回に使用する量も増えていました。

また、A子さんは皮膚科にて朝、昼は「プロペト(ワセリン)軟膏」、夜寝る前「ステロイドとプロペトの合剤軟膏」を処方してもらい、その時は1週間で目のまわりのただれは治ったのです。
しかしながら、花粉症自体は改善されていないので目の痒みや涙目が生じ、我慢できなくなり目薬を使用します。
そして、また目薬かぶれになるのを恐れたA子さんは、その後もずっと目薬を使った後は、予防のためにと朝と昼は「プロペト」軟膏夜寝る前は「ステロイドとプロペトの合剤軟膏」を1ヶ月近く使い続けました。しかも目の周りだけでなく今度は目の下まで広範囲に使ったのです。

A子さん「最近は軟膏が効かなくて・・・・・逆に赤みが強くなりだしたんです。軟膏の副作用なんですか?怖くなって軟膏を中止しました。するとどんどんひどくなって外出するのも辛いです。何より娘の結婚式を控えてるのでどうしようと不安感いっぱいです。 」

解説

目薬が悪かったのでも、皮膚科の軟膏が悪かったのでも無いのですよ!
目薬にしても、軟膏にしても使い方が間違っていました。

★どうして酷くなったの?

ステロイド軟膏を長期間使用して、それを急に中止したため一時的に悪化したのです。ステロイド潮紅(酒さ様皮膚炎)が生じたのです。
今回の場合であれば、目のまわりの皮膚に「リバウンド現象」が起き、その部分が真っ赤になってしまったのです。

  

★ステロイド軟膏って?

炎症を抑える軟膏です。
血管収縮作用があるので刺激によって拡張した血管を収縮させて炎症を抑えます。抗アレルギー作用にも優れており、湿疹、かぶれ、アトーピ性皮膚炎、虫さされ、火傷、あらゆる皮膚炎に幅広く活用されています。
ステロイド軟膏はとても優れた効果のある軟膏で、皮膚病の救世主といわれるぐらい皮膚病に対する貢献度は高いです。
ステロイド軟膏は正しい知識と理解を持って使用法をきちんと指導を受けて使うことで本来の効果を発揮します。

★ステロイド軟膏の副作用は?

大量に使ったり長期間使用し続けると副作用が生じます。
自分勝手に使用量を増やしたり 治療途中で突然使用中止したりすることでも副作用が生じます。
主な副作用としては皮膚萎縮、ステロイド潮紅、毛細血管拡張、ステロイド紫班、酒さ様皮膚炎、口周皮膚炎、ステロイド座そう(ニキビ)など。また、外用部位が免疫低下して細菌やカビなどの感染症になりやすいです。特に眼瞼への長期使用は眼圧亢進、緑内障、白内障などを引き起こす事もあるので、眼瞼へのステロイド軟膏はなるだけ使用しない方がいいのです。

 

リヨ子先生からのアドバイス

 

★「中医学」的に解決策を考えましょう。

中医学では皮膚の赤い炎症は「熱」「血熱」ととらえます。
A子さんの場合ステロイド軟膏を誤って使用し、更に急に中止したため急激な悪化とリバウンド現象が起こり、本人にとって物凄く辛い状況となってしまいました。
一刻も早くこの真っ赤な皮膚、つまり、「血熱」を解消しなければますます「憂鬱」な気持ちになってしまいます。


 

1.外用(皮膚など体の外側から薬を効かせること)での解決策は?

目の周りはとてもデリケートです。
基本的にはステロイド軟膏は使わない方が良いのですが、とても重症の「赤い顔」でしたのでまずは「セ・サージ」クリームで保護してからその上にステロイド軟膏のランクの一番弱いものを少量1日1回夜だけ、2日間使用。その後は使用せず観察。悪化したら1日だけ使用。なるべくステロイド軟膏は使わないという方針でいきました。
頬は「五涼華」「五行草」の薬草湿布をして早く赤みを解消する方法をとりました。

 

2.内服(薬をのむこと)での解決策は?

軟膏で外からの炎症を抑えていくと同時にからだの内側から「内熱」「血熱」を解消しなければなりません。
まずは、「五涼華」や「涼血清営顆粒」など血熱を解消する力のある漢方薬をきちんと服用してもらいました。
皮膚の赤みが落ち着いてきましたら、根治(根本から治すこと)として花粉症まで治す為に「衛益顆粒」を一緒に服用するよう加えました。
元々A子さんは、花粉症で目薬を使いすぎたことが原因で目のまわりが赤くなったのですから、花粉症にならない体質改善をすることが今回の場合の最終的な解決策になります。

 

3.食養生(体質・体調に応じて栄養等を考えた食事をとること)の解決策は?

トウガラシ、コショウ、など刺激物は避ける。アルコールもだめです。
念のためアレルゲンを持っている卵、牛乳、エビ、かに、椎茸、タケノコ、など今の時期は控えるようにアドバイス。
*生活指導*
熱いお風呂は避けるように、熱いお湯でお顔を洗うのも避けましょう。日光も避けてください。
目薬の使用方法も{1回1滴、目頭押さえる、パチパチしない}を実行してもらうようにしました。


★1週間ごとにご来店いただき症状のチェックを行いました。
来店時の状況によって外用薬をどうするか、内服漢方の量をどうするかを検討しながら 2週間目からはだいぶ良くなってきました。
3週間目にはほとんど症状が落ち着いてきて、「花粉症」対策の漢方「衛益顆粒」を服用しだしてからは目薬の使用回数も減り、現在はほぼ赤みが取れて安定してます。

赤ら顔のことでお悩みならまずは、ミネサキへご相談ください。一緒に問題解決しながら、あなたの自然治癒力の向上をサポート致します。

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