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中国漢方による不妊改善

野田聖子さんが妊娠したのは卵が若かったから??

掲載日:2010.09.28

8月の末、ちょうど私がカナダに行っている時でした。日本の何人かのお客様より

「野田聖子さんが妊娠した」


というメールをいただきました。
もちろん不妊治療をなさっているお客様からです。どの方も
「勇気をもらった」「感動した」などの応援するメールでした。

その中の何人かの方は

「やっぱり卵子が若いということが大きな要素を占めることがわかって少々へこんでいます…」

「先生、卵巣を若返らせるためにはどうしたらいいですか?」

「若い人に負けない良い卵胞を採取、排卵するにはどうすればいい?」

といった質問を受けました。

 

不妊治療をするうえで、女性の年齢の問題はやはり重要です。
女性の妊孕性(にんようせい)は加齢とともに低下…つまり女性が高齢になるにつれ卵子も加齢、排卵力も低下します。


卵巣の衰えはどんな女性にも必ず訪れるものですが、個人差は確かにあります。
私が思いますに、不妊治療される方はそれなりに努力なさっておられるので、概して卵巣が若々しい状態の方が多いと思いますよ。


不妊治療で卵巣に負担がかからないように注意しながら、自分の持っている卵巣の資源を守り、妊娠するチカラをよりアップさせることが望まれますね。

 

★中医学では「補腎」という考え方で卵巣を守り助け、若々しくします。
「腎」とは漢方では生殖能力、精機能のコントロール、免疫力、自律神経を調整すると考えられています。
つまり、ホルモン分泌を良くして妊娠する力をアップさせるには「腎」の機能が何よりも重要ポイントですから、「腎」を補う対策をと考えるわけです。


★「腎」を補う対策
「腎」は生まれつき体質的なレベルと生活習慣、食事などで「腎」のレベルが決まります。
漢方薬の中には「補腎薬」と言われる「腎」の働きを大いに良くし、機能アップするものがたくさんあります。
つまり、先天的に「腎」が弱くてホルモン力が弱く妊娠しにくい方は「補腎薬」で「腎」の働きを強化することでぐんぐん妊娠力をつけることはもちろん、「腎」が弱くなってなかなか排卵しない、良い卵胞ができないなどホルモンのレベルが下がった人も「補腎薬」で補い、
生活習慣などで「腎」が強化されるのです。
それが、アンチエイジング、卵巣の若返りということとなります。


★補腎薬で卵巣年齢を若返らせましょう!
タイプ別でいろいろありますよ。

*オリモノが少ない、生理の量も少ない
生理周期が短いまたは、短い傾向にある
基礎体温の温度がやや高めになりやすい。
手足がほてりやすい、のぼせやすい。
このような症状の方には「杞菊地黄丸」
 
*ほてり、のぼせがつらい
基礎体温が高めで特に低温期の基礎体温が高い方
このような症状の方には「瀉火補腎丸」
 
*オリモノが少ない、疲れやすい、不眠気味
不安な気持ちになるときがある
このような症状の方には「天王補心丹」
 
*生理の量が少なめ、色も薄い
基礎体温が低め、低温期が長い。
排卵が遅くなりやすい。
無排卵。
冷え症、寒がり。
このような症状の方には「参茸補血丸」
 
*冷え症、食欲が良くない
疲れやすい、精力もやや少ない
このような症状の方には「参馬補腎丸」

★「卵巣」を若返らせる食べ物
「補腎」のものを積極的に食べましょう。
中医学では黒い色の食べ物は「腎」を補うと言われています。
黒豆、黒きくらげ、黒ゴマ、クルミ、など。
またねばねば食品(オクラ、ヤマイモ、納豆)モロヘイヤ、フカヒレなども生殖機能を高めホルモンバランスを整え、老化を防ぐと言われています。
そのほか、ウズラの卵、イクラ、白子、カズノコもホルモンを整え、老化を防ぐ食べ物です。
昔から「精」が出る!!と言われる食べ物ですね。


★サプリメントで「腎」を補いましょう
 なかなか「補腎」食を食べられない方は上手にサプリメントを利用しましょう。
 

*魚の浮き袋、枸杞子、沙苑子、マカ製剤…「海精宝」  
*亜鉛の多い「蟻」製剤…「イーパオ」  
*亜鉛の多い「牡蠣」製剤…「B&Z」  
*大豆イソフラボン製剤…「ファイトロゲン」  



★卵巣の老化を防ぐため、日常気を付けること
 

ストレスで一夜にして白髪が増えたとか、心配事が多くて老け込んだとか聞きますよね。
ストレス、精神的疲労はホルモン分泌に影響を与えます。
つまり、「腎」機能が低下しやすいです。
睡眠をたっぷりとって疲れをとり、ストレスに負けない気力体力を。
たまにはストレス解消ができる環境作りも大切です。

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